生産者の声・山口 慎也さん

Livestock 小平町

山口 慎也さん

おびら和牛

小平町の快適な気候と広大な牧草地
ノンストレスな環境で育つ
希少なブランド牛

Interview
小平町の牛肉が美味しいのは、なぜですか?

肉用牛の飼育頭数は、北海道が日本一。面積が広い分多くの牛を飼育できるし、他県と比べて北海道は、年間通して湿度が低く牛にとって過ごしやすい環境なんです。
北海道の中でも小平町は、広大な牧草地で牛がストレスなく元気に育つから、身が引き締まって美味しい肉牛になります。昔から水田があるところにいい牛がいるといわれていますが、小平町はその条件も満たして、良質な肉牛がたくさん!小平町の牛は「おびら和牛」としてブランド化されています。

おびら和牛の特徴はなんですか?

おびら和牛は、黒毛和種という品種です。黒毛和牛を含む4品種だけが「和牛」と名乗ることができて、日本国内で飼育加工された「国産牛」とは区別されています。
国産牛は脂肪分が少なく、クセがないから食べやすい。皆さんが知っている白黒模様のホルスタインは牛乳のイメージが強いけれど、肉用ホルスタインもいるんですよ。
一方和牛は、柔らかい口当たりで味が濃厚。特におびら和牛は脂が特徴で、細やかなサシが筋肉の中に入り、光沢があります。おびら和牛として出荷できるのはA4以上ですが、実際は最高ランクのA5の割合が高いです。

おびら和牛の育て方や、大切にしていることはありますか?

私の牛舎には、生まれたばかりの子牛から親牛まで約100頭いて、生後10カ月くらいで出荷しています。雪が溶けたら牛舎から出して、広い牧草地に放牧して、栄養豊富な牧草をたくさん食べさせます。おなかがずっしりした牛は、質の良い美味しいお肉になります。あとは病気にならないようにこまめに観察して、元気な牛が育つように心掛けています。
今は新しい技術や情報が自分たちのところに届くようになったので、遺伝子検査を利用していい和牛を掛け合わせ、より良い牛を残そうとしています。町全体で採卵などにも取り組み、品質の良い肉用牛を育てるために畜産農家みんなで一生懸命頑張っていますよ。